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書評というほど立派なものではないブログ

読んだ本について徒然と書いていきます。正直こんなブログよりも本の方を読んでほしいので内容には詳しくは触れません。書評というほど立派なものは書けませんが、軽い気持ちで楽しんでいただき、気が向いたら実際に本を手に取っていただければ幸いです。

自分と向き合う(スーザン・ケイン『内向型人間すごい力』)

本屋で目について、すぐ手に取ってしまった。内向型人間。私のことじゃん。どうやら「すごい力」を私は持っているらしい。この本、買わずにはいられなかった。買って中を見てみると、原題は"Quiet"。うーん、変わりすぎである。

 

「グループよりも一対一の会話を好む」「文章の方が自分を表現しやすい」「ひとりでいる時間を楽しめる」「邪魔されずに『没頭できる』仕事が好きだ」「外出して活動した後は、それが楽しい経験であっても、消耗したと感じる」などが内向型人間の特徴だという。私ですな。

 

本書はまず「外向型人間」が社会で活躍できる条件のようになってしまった経緯を、歴史的社会学的に明らかにしてみせる。外交型優位社会は歴史的に相対化しうる現象だというのである。そして、外向型人間のやり方が必ずしも高いパフォーマンスを示すわけではないと主張したり、内向型人間の特徴についてその原因までさかのぼって分析をしたりする。経済学や脳科学の研究成果も引用されたそれなりには説得力のある主張だ。ただ、著者はこの問題の専門家や研究者というわけではないことと、アメリカ社会という文脈に依存した議論であることには留意が必要だ。

 

以上の議論を踏まえて、著者は内向型人間の人や、内向型人間と関わる人に対して様々なアドバイスを送ってくれる。それを要約するならば、自分や他人の特性をよく理解したうえでその特性ときめ細やかに付き合っていくべし、ということになるだろう。考えてみれば当たり前のことである。しかし、外向型人間を理想化する社会的風潮や他人が自分と同じような性質を持っているというバイアスは、その当たり前のことを困難にするくらい強力なものなのであろう。本書はこれを乗り越えるための手助けになってくれる。

 

少し時間をとって自分と向き合ってみようと思わされた。

 

 

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)

内向型人間のすごい力 静かな人が世界を変える (講談社+α文庫)